2016年に被りたい!ヨーロッパのトッププロも使用するロードバイク用エアロヘルメット10選

Paris-Roubaix 2016

2016年プロサイクルロードレースシーズンが4月から本格的に始まりましたね。

ツール・デ・フランデルやパリルーベなどのクラシック、日本からは山本元喜選手が唯一参戦する開催されたばかりのジロ・デ・イタリアなど、ロードレースをYoutubeで観戦する日が多くなってきました。

そんなヨーロッパの大舞台でプロ選手たちが使用する最新の機材やウェアの中、最近エアロ化に大きな興味がある私が特に注目しているのがヘルメットです。

空気抵抗に大きな影響のあるヘルメットは、通常のロードヘルメットと比較してタイムの短縮に大きく役立つなど、エアロ機材の中でもホイールやフレームと比較するとコスパが高く手軽に求められる存在に。

エアロヘルメットの効果はこちらの記事にまとめてみました。

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4月にカスクのプロトーンというチーム・スカイが使用するヘルメットを購入してからも、プロ選手の頭上の目立つ位置にあるヘルメットへの関心は高まったままです。

そのため、2016年のサイクルロードレースでプロが着用しているヘルメットの中から注目の10点を独断と偏見で選んでみました。

これからヘルメットを購入しようと思っている方や、今流行りのエアロヘルメットを被ってプロのような格好良い見た目になりたい、という人はぜひご参考に。

ペーター・サガンも着用「スペシャライズド イヴェード」

Peter Sagan

2016年のツール・デ・フランデルでファビアン・カンチェラーラとセプ・ファンマルクを制して優勝に輝いたペーター・サガン。そのサガンもレースで頻繁に使用するヘルメットがスペシャライズドのイヴェードです。

スペシャライズドが自社設備で開発したヘルメットで、通常のロードヘルメットよりも40㎞あたりで40秒速くなると言われています。

重量はそこまで軽くないながらも、そのエアロ性能からジロ・デ・イタリアの第2、3ステージを制したマルセル・キッテルなど多くのトッププロも使用しているヘルメットです。

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人気海外サイトでNo.1に輝いた「ボントレガー バリスタ」

Fabian Cancellara & André Greipel

BikeRadarという海外の自転車関連ニュースやレビュー記事などで有名な海外のエアロヘルメット比較のテストで、最も高い評価を受けたのがこのボントレガーのバリスタです。

空力性の良さだけでなく、通気性が適度にあり、他社のエアロヘルメットよりも価格が安いということで一番の評価を獲得しました。

1995年にトレック傘下に入ったボントレガーはトレックファクトリーレーシングの選手が使用する機材やアパレルの1つとなっています。

そのため、トレック所属のファビアン・カンチェラーラや別府史之なども使用しています。

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ベンチ穴の開閉が出来る「ベル スタープロ」

sep vanmarcke @ paris-roubaix

こちらもBikeRadarで最も高いエアロ効果が証明されたベルのスタープロ。ヨー角10度、そして0、5、10、15度の平均では最も高い空力性を発揮しています。

BikeRadarの総合比較ランキングでトップの座を得られなかった理由は通気性のためですが、ベンチ穴の開閉が出来るという特徴的な設計のヘルメットです。

パリルーベで4位、ツール・デ・フランデルで3位とUCIワールドツアーランキングでも上位に位置するベルギーの実力者、セプ・ファンマルクが使用するヘルメットです。

Giroのエアーアタックと同様にアイシールド付きのタイプも販売してます。

チームスカイと共に開発「KASK プロトーン」

Christian Knees

2015年にツール・ド・フランスで総合終章を果たしたクリス・フルームを擁する強豪チーム、チームスカイ。

そんなチームスカイが空力性と通気性のバランスが取れたヘルメットの開発のために協力して生まれたのが、イタリアのヘルメットメーカーKASKのプロトーンです。

上の写真のように、2016年のパリルーベではチームスカイの選手が着用しています。

KASKのフラッグシップモデルにはインフィニティ
があり、通気性よりも空力性を重視するサイクリストにはこちらもおすすめです。スライド式のベンチカバーがあり、通気性の調整ができ、こちらもチームスカイの選手に使用されています。

TTやスプリンターにはインフィニティ、オールラウンドな使用にはプロトーンと言った位置付けと言ったところでしょうか。

スプリンターのために作られた超軽量の「MET マンタ」

Paris-Roubaix 2016

2016年トラックの世界選手権、マディソンでも優勝した、トラック出身で世界トップクラスのスプリンターの1人、マーク・カヴェンディッシュ。そんなカヴェンディッシュが2016年のパリルーベで着用していたのがこのMETのマンタです。

カヴェンディッシュが移籍したばかりの南アフリカのUCIプロコンチネンタルチーム、MTNキュベカが超軽量でスプリントに使えるヘルメットを開発してほしい、とのMETへの要望から生まれたのがこのマンタです。

カタログ比でMサイズがわずか200g、物によっては他社のエアロヘルメットより50~100gという軽量性が特徴。

そして自社テストでは他社のエアロヘルメットに比べて時速50㎞で10ワットの出力削減ができるほどのエアロ効果があるようです。

今までにない軽いエアロヘルメットでカヴェンディッシュも着用する、ということでかなり注目の存在です。

スプリント自慢のサイクリストに!「レイザー Z1 エアロシェル」

Andre Greipel in 3 daagse De Panne , he is the German topsprinter in the Belgian Lotto Team

2015年のツール・ド・フランスの最終ステージを制した世界屈指のスプリンター、アンドレ・グライペル。2015年のツールでも、2016年シーズンもそんなグライペルが着用するのはレイザー Z1 エアロシェルです。

レイザーというメーカーのZ1というヘルメット自体は日本でも販売されていますが、エアロシェルというヘルメットを覆うカバーは別売りとなっている、特色のあるヘルメットです。

エアロシェル無しでは通常のロード用ヘルメットと同じ見た目ですが、エアロシェルを装着することによってヘルメット内への空気の侵入を防げるというエアロヘルメットに変わります。

市販品は別売りを購入して被せるだけですが、プロツアーなどで使用されるものはUCI規定に則って、外れないようにヘルメットに糊付けされているようです。

エアロシェルのレースでの着用は大会規定によって使用できない場合もあるため要注意ですが、スプリント自慢のサイクリストには良いエアロヘルメットかもしれません。

別売りのエアロシェルはLAZERのオンラインショップ(英語)で購入できるようです。購入時はお手元のZ1に装着可能か確認をしてからどうぞ。

個性的なデザインが特徴の「POC オクタルエアロ」

Cannondale Pro Cycling Team for 2016 Amgen Tour of California 1

2016年、キャノンデール・プロサイクリングチームがジロ・デ・イタリアで使用するのがスウェーデンのブランド、POCのオクタルシリーズです。

RacedayやAVIPはベンチ穴が多く、夏場でも使いやすいヘルメットになっている一方、エアロは前頭部に1つのベンチ穴があるだけのエアロ感のある作りに。

そんな見た目とは裏腹に、BikeRaderの比較記事では高速巡航時の通気性は高く、低速巡航時でもそれなりの通気性があるとのこと。肝心のエアロ効果もヨー角0~15度の平均ではイヴェードやエアーアタックを凌駕する空力性の良さで、Lサイズでもカタログ比225gと軽量性のあるエアロヘルメットとして注目の存在です。

ロードヘルメット特有の見た目ではないため、好き嫌いが分かれそうですが、POCのオクタルシリーズは2016年も存在感のあるヘルメットとして、ヨーロッパのプロツアーでも健在です。

エアロヘルメット観たっぷりの「Scott バニッシュエアロ」

114th Paris - Roubaix 2016

2016年のパリルーベを制したオリカ・グリーンエッジ所属のマシュー・ヘイマン。パリルーベに過去15回出場して落車、骨折の経験などの苦い経験を経て、念願の初勝利を勝ち取ったヘイマンが着用していたのがScottのバニッシュエアロです。

オリカ・グリーンエッジが求める最小限の空気抵抗を生むヘルメットとして、スコットとオーストラリア・アデレード大学のスポーツエンジニアが共同で開発して2013年に発表されたのがこのヘルメットです。

スプリント・ステージで活躍するようなヘルメットが欲しいという要望もあったようで、マシュー・ヘイマンのパリルーベでのベロドロームのスプリント勝利を見る限り、その要望がきちんと反映されている作りに。

外観はGiroのエアーアタックを思わせるように丸くベンチ穴が目立たない作りで、スコットのロードバイクに乗っているサイクリストは要チェックのヘルメットです。

現在のところは発売されていないようですが、今年の市場リリースに期待です。


Photo:SOTT

新城幸也使用の「スオーミー Gun Wind」

Tour Down Under 2016 - People's Choice Classic

イタリアのUCIワールドチーム、ランプレ・メリダが導入したエアロヘルメットはスオーミーというイタリアメーカーのGun Windというモデル。ランプレ・メリダに加入した新城選手も着用しています。

ツール・デ・フランデルを完走した新城選手のチームメート、フェデリコ・ズルロ選手も同大会で着用していました。

特徴的な色合いと、ベンチ穴を多く取った軽量のエアロヘルメットで、新城選手ファンにおすすめの1つです。

まとめ

キリが良いので今回は10個のエアロヘルメットを紹介しました。

しかし、人気やトッププロの使用率から行くとやはり、Giroのエアーアタック、ボントレガー・バリスタ、ベル・スタープロ、スペシャライズド・イヴェード、そしてKASKのプロトーンやカヴェンディッシュも使用するMETのマンタなど、数あるエアロヘルメットの中でも5~6種類に落ち着くのかなとい言った印象です。

現在私はカナダ在住でロードレースやトラック競技を趣味で楽しんでいますが、こちらではエアーアタック、バリスタ、イヴェードの使用率は相当高く感じます。

また意外とPOCのオクタルシリーズもロードバイク専門店で見る機会が多いので、地元のサイクリストに選ばれている印象を受けます。

私の場合はBikeRaderで評価が高く、値段もお手頃なボントレガーのバリスタが欲しかったんですが、サイズは合ってもヘルメットのアウターシェルが自分の頭よりかなり大きく見えてしまうため、エアロ効果が気になりサイズもアウターシェルも自分の頭に合うカスクのヘルメットを選びました。

これからはエアロ効果だけでなく、軽量性も兼ね揃えたMETのマンタのようなヘルメットが主流になるんでは、と調べていて感じる結果になりました。

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