片足計測だけなら$399.99!格安のパワーメーター「4iiii(フォーアイ) Precision」をロードバイクで使ってみた感想・レビュー


PHOTO:4iiii Innovations

ロードバイクを買ってから気になるのが、自分がどれだけのスピードで進んでいるかということ。サイクルコンピューターを買ってスピードが分かると、ロードバイクに乗る楽しさが倍増します。

平坦で時速40km出た、坂を時速15kmで登れたなど、自分がどれだけ頑張って走っているかの大きな指標になります。

そして、サイクルコンピューターを使い込んで行くと次に欲しくなるのがパワーメーターではないでしょうか?

今時速40km出ているけど、この強い追い風のおかげかもしれない。時速50km近く出ているけど、下りだからそんなペダルを回していない、などなど。

そんな時にサイクリング中の運動強度を客観的に測定するための機械がパワーメーターです。

クランクやハブ、ペダルなどに取り付けたパワーメーターがパワー出力値やぺダリングの効率などを測定する、ロードサイクリストなら一度は使ってみたいパーツの1つです。

パワーメーターの弱点は値段がとっても高いところ。クランク型のパワーメーターであれば数万円からありますが、一般的には10万円台からという高価な物です。

そんなパワーメーターも最近は価格破壊の波が来ているようで、クラウドファンディングなどで生まれた海外のパワーメーターが非常に安くなってきています。

私がパワーメーターを探し始めたのが今年の2月頃。ロードレースシーズンやトライアスロンの大会に向けて今年はパワーメーターを購入してみようと思っていました。

そんな中、出会ったのが4iiii(フォーアイ)というメーカーが販売する超格安のPrecision(プリシジョン)というパワーメーターです。4iiiiを3か月間トレーニングやクリテリウム、トライアスロンで使ってみた感想や、購入に至った理由を今回はつづってみたいと思います。

4iiiiを選んだ理由

Garmin Vector Pedals
(ペダル型パワーメーター、ガーミン・ベクター)

パワーメーターにはパワータップのようにホイールのハブに設置するハブ型、クランクに取り付けるクランク型、ガーミン・ベクターのようにペダルから計測するペダル型があります。

私の場合は、とにかく安く簡単に取り付けられる物が欲しいと思っていたのでハブ型は除外し、クランク型かペダル型を検討しました。

サイクリング中に右ひざの痛みを感じることが良くあるので、ゆくゆくはスピードプレイというペダルを購入しようと思っていたため、ペダル交換が出来るようにクランク型のパワーメーターにすることに決めました。

当初はStages Powerというチームスカイも使っているという片足計測型のパワーメーターが安かったため購入しようかと思いましたが、海外のパワーメーターの比較記事で有名なDC Rainmakerのレビュー記事で4iiiiはそこそこ良く、メーカー発表通りの少ない誤差とあったので4iiiiにすることに決定しました。

(初回ロットではトラブルがあったようですが)

また4iiiiはカナダのアルバータ州に拠点のある会社で、当時お隣のブリティッシュ・コロンビア州に住んでいたため、せっかくだから国産メーカーにしようと思いました。

当然、$399.99(現在のレートで約41,000円)というクランク型最安のパワーメーターであるということも購入の理由です。(購入時は約$30の消費税も掛かりました)

4iiiiを使うのに必要な物

4iiiiのPricisionはAnt+という低電力のワイヤレス通信規格を採用しているため、Ant+対応のサイクルコンピューターが必要になりました。

2013年に購入して以来ずっと使っているキャットアイのCC-RD410DWはパワーメーター表示にもAnt+にも対応していないため、ガーミンのGPSサイクルコンピューター、エッジ520Jを購入しました。

そのため、大体このような物が4iiiiのパワーメーターの導入に必要になります。

  • サイクルコンピューター(Ant+、パワーメーター表示対応表示)
  • クランク取付工具
  • アーレンキー
  • 予備のクランク(現在は必要ありません)

現在はお使いのシマノ製のクランクと同じ物か、互換性のあるクランクにプリシジョンをインストールして配送するという販売方式に変わったようですが、私が購入した頃は自分が使っているクランクを取り外し、それをメーカーに送って工場でインストールするという、少し不便な販売でした。

ロードレースシーズンの始まる前だったので、一か月近くクランクが無い状態では自転車に乗れずに困るので、Amazonで新しいクランクを購入してメーカーに送付しました。

インストールされたクランクを取り付けて、エッジ520でカリブレーションをすれば、すぐに使えるようになります。

クランクの交換自体は取り付け工具とアーレンキーがあれば簡単にできます。

パワーメーターを使ってみた感想

パワー出力が分かる機能は大きな快感。

パワーメーターを使い始めて嬉しかったのが、当然ですが自分のパワー出力が瞬時に分かるということです。

一定期間、特に意識すること無く使ってみても以下のようなメリットを感じました。

FTPをベンチマークにペース配分

パワーメーターの一番の魅力はペース配分をする上で最適な指標になるということです。

例えば、1時間のFTP(一定時間に出力可能なパワーの平均値)を200ワットとすると、苦しいと感じている向かい風の中でパワーメーターをチェックしたら220ワットであるからもう少しペースを落とす、逆に下り基調で時速40km以上出ていて強い空気抵抗を感じるので十分出力が出ていると思っても実は140ワットしか出ていなかったりと、客観的に自分の走りを見てペースを決めることが出来るようになります。

これは、1人でトレーニングをする時やタイムトライアルをする時に非常に役立ちます。

トライアスロンにも参加する私には、パワーメーターがレース中の最高のコーチとなりました。

トレーニングのモチベーションアップになる

まだしっかりとしたパワーメーターを使ったトレーニングはしていませんが、単純なインターバルトレーニングやLSDトレーニング、坂道などで大きな指標となります。

過去の平均ワットや最大出力、FTPをベンチマークにその時のトレーニング強度の確認がすぐにできます。

そのため、同じトレーニング内容でも今日は今までの記録を更新しよう、とモチベーションを持って取り組むことが出来ます。

スピードやタイムを指標にトレーニングをする場合は、風の影響を受けて速かったり遅かったりと、結果とトレーニング強度が完全に一致するわけでは無いので非常に役立ちます。

参加したロードレースのおさらいに役立つ

レース中にパワーメーターを頻繁に確認することはアタック時以外無いと思いますが、その日のレース内容を振り返るのに非常に役立ちます。

ロードレースはいかに脚を温存するか、ということが大切な競技なので、参加したレースの平均出力値を見ればいかに効率良く走れたかがわかります。

また、パワーゾーンの確認をすれば低い/高い負荷が掛かった運動時間を比較してその日のレース展開と自分の走りの比較が出来ます。

例えば、私が勝てた2回の今年の夏のクリテリウムでは、同じコース、そしてほぼ同じ平均速度と最大出力という条件下で、1回目が積極的に先頭で引いて平均出力値が230ワット、2回目は前回よりも脚を温存して平均195ワットという結果でした。

レースの走り方としては2回目のほうがはるかに効率が良いことが分かり、その都度レースで持つ課題と比較して自分の走りを評価するための大切な指標になると感じました。

片足計測と誤差について

4iiiiのパワーメーターは片足計測のため、左右のぺダリング効率の比較は出来ませんが、購入前からそこまでパイオニアのぺダリングモニター機能などは(予算の都合で)欲しいと思いませんでしたので、十分満足しています。

誤差に関しても初めてのパワーメーターなので、比べるものが無いため分かりませんが、何となくこれで大体合ってるんじゃないかなと割り切って使っているため、特に気になっていません。

(一度バグのせいか、最大出力4万ワットのような値ができましたが)

まとめ:満足な買い物


PHOTO:4iiii Innovations

高額なパワーメーターが4万円台で買えるという4iiiiのプリシジョン。ガーミンのサイクルコンピューターと予備クランクを合わせて8万円の買い物になってしまいましたが、十分満足出来る買い物だと思っています。

特にトレーニングやトライアスロンなどのTTには効果抜群だと思います。

まだまだ十分パワーメーターは使いこなせていないと感じているので、最近はパワー・トレーニング・バイブルという書籍を購入しました。

これを参考に来年のシーズンに向けてしっかりトレーニングを積んで行きたいと思っています。

サイクルコンピューターやケイデンサーのように、ロードバイクの楽しみが広がるのがパワーメーターだと思いますし、私のようなホビーサイクリストにも購入しやすい価格のパワーメーターを販売してくれて4iiiiに感謝です。

4iiii公式サイト(英語):
http://4iiii.com/

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