下りでとにかく飛ばしたい人に!ロードバイクの下りの速度アップテクニック

今年のツール・ド・スイスの個人タイムトライアル。下りで最高時速112kmを出したモビスターのヨン・イザギレように、ヨーロッパのプロ・サイクルロードレースの世界では下りで時速100kmを出すということは珍しくありません。

私はヒルクライムが苦手なので、上りの多いロードレースにはあまり出ませんが、トライアスロンのコースでは獲得標高1,500m以上のレースに何回か出場したことがあります。上った標高とほぼ同じだけ下ることになるので、下りでのスピードが私のようなアマチュアレベルのサイクリストにも、タイムに少なからず影響してきます。

去年までの下りでの最高時速は時速65km前後でしたが、今年参加したアイアンマン・カナダでの下りでは自己最速の時速77.8kmを記録しました。

1年で下りの最高時速を10km以上伸ばすためにやったこと、私なりの下りの速度アップのテクニックを今回はご紹介したいと思います。

下りでスピードを出す前に注意

The Leader But Not For Long!!

プロテクターと言えるものはヘルメット1つのロードサイクリストの服装。そんな、ほぼ生身の体の状態で下っている時に、万が一事故を起こせば命に関わる大けがをすることがあります。

プロ・ロードレーサーでも下りで落車をして命を落とす選手もいるので、アマチュアのサイクリストの場合、濡れた路面やテクニカルなコースなど難しい状況でのスピードの出しすぎは避けるようにしましょう。

また、公道を時速60km以上で下るのは道路交通法違反や事故の誘発にも繋がりますので、速度遵守・安全第一で走りましょう。

下りで飛ばすのは、レース中の交通規制のかかったコースで、バランスを崩さないように風向きやコーナー位置などに注意して走ることをおすすめします。

私の場合は公道で走っている時、基本は下りは他のサイクリストに抜かれるくらいゆっくり走って、レース中もあまりにテクニカルなコースの下りではそれほどスピードを出さないようにしています。

ここからの内容を実践する場合は自己責任でお願いいたします。

まずは自分のロードバイクをチェック

Willy Bain 03

下りでスピードを出す際は、平坦でゆっくり走ってる時に感じるような小さな振動が非常に大きなものに感じるように、想像以上の負荷が自転車にも掛かります。

高速域に達した時のメカトラブルや事故を防ぐために、自分のロードバイクを最高の状態にしておく必要があります。そのためには以下の点を事前に確認しておきましょう。

  • ボルトが適切なトルクで締められているか
  • ホイールが振れてないか
  • タイヤの空気圧が適正か
  • クイックリリースが正しく締められているか
  • ブレーキが適切に調整されているか
  • バーテープが滑りやすくなっていないか、きちんと巻かれているか

私の場合はクリテリウムで落車してスポークがいくつか傷ついたまま、メンテナンス無しでレースに出て下りで70km以上出したので、いつもは気にならないホイールの振れが大きな振動となって感じました。

安全を優先するために、速いスピードで下ることを想定している場合はロードバイクを事前にしっかりチェックしましょう。

ハンドル位置も重要

ロードバイクを買って間もない方はハンドル位置が高く、サドルが低いというアップライトなポジションをしている場合が一般的ですが、下りでスピードを出すためには重心を出来るだけ低くする必要がありますので、ハンドルが低ければ低いほどスピードが出やすくなります。

私は今年のロードレースシーズンはいつもハンドルを一番下にセットして乗っていましたが、コラムカットをしていなかったため、コラムが煙突のように突き出ていたため下りでトップチューブに乗るとそれが胸に当たって非常に邪魔でした。

コラムカットをした後はより上半身を低くすることが出来るようになったため、下りでのスピードも伸びました。

下りでスピードが出ないと感じる方はハンドルの高さもチェックしてみましょう。

下りの速度アップテクニック

ここからは下りでスピードを出すためのテクニックの実践編です。

ぺダリングについて

このスペシャライズドの動画(英語)にもあるように、ある程度下りでスピードに乗るとペダルを回し続けるよりも、両足を水平に保つほうがスピードが出るようです。

そのため、プロのレースを観ると高速で下っている時はあまりペダルを回していません。

私の場合は下りで時速50km出したらぺダリングを止めて、足が地面に対して水平になるように3時と9時の方向にペダルを保って下るようにしています。

サガンのようにトップチューブに乗る

下りでスピードを出すときに大切なのは正面から見た時の体の面積を可能な限り小さくすることです。

そのため、プロはトップチューブに乗って、太ももの内側をフレームにくっつけ、脇を締めるというポジションで下っていきます。

別のスペシャライズドの動画(英語)にもあるように、斜度6%の下り坂で一般的な下りのポジションである下ハンドルを握って体勢を低く保つ場合のスピードが時速61kmにあるのに対して、トップチューブに乗るポジションのほうが7km速い時速68kmというデータが出ました。

かなりバランス感覚を要するポジションなので、公道ではスピードを出してこのポジションを取るのは非常に危険ですので、レース中での使用に留めましょう。

トップチューブに乗ること自体は風向きが良ければ難しくありませんが、サガンのようにこのポジションで後方確認をするのはバランスを崩す原因になるので、細心の注意が必要です(あまりお勧めしません)。

サガンを超えるフルームの下りアタック

今年のツールドフランスで話題になった第8ステージでのクリス・フルームのアタック。トップチューブに乗りながらペダルを回すという荒業です。

アマチュアレベルでは時速80km近くでトップチューブに乗って下っているだけで、自転車のバランスを保つのが精一杯なのに、さらにそこからペダルを回すというのは非常に困難な作業に感じます。

フルーム自身も良い子はマネしないでね、と言っているようにお勧めできる走り方ではありませんが、さらなるスピードを目指す人は頭に入れておくほうが良いテクニックかもしれません。

トップチューブに乗る際の注意点

私がトップチューブに乗るポジションで難しいと感じた点が2点あります。

1つ目が前述の通り、トップチューブに乗っている時の後方確認です。これはかなりのバランス感覚が必要となるので、あまりしないほうが良いと思います。

そして、もう1点が減速する際などにトップチューブからサドルに腰を戻す場合です。お尻がサドル先端にぶつかってバランスを崩す場合があるので、下りで試す前に十分平坦で練習をしておきましょう。

まとめ

下り坂でのスピードアップのテクニックを今回はご紹介しました。

私の場合はハンドル位置を一番低く、不要なコラムスペーサーをカットして前傾姿勢が取れることが可能になった状態で、トップチューブに乗るようになってからは容易に時速70km以上を超えることができるようになりました。

下りでスピードを出すのは非常に気持ちが良いですが、非常に危険な行為でもありますので安全第一に、そして自転車をしっかり整備した状態で走るようにしましょう。

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