ロード用エアロヘルメットを使ってみて~カスク PROTONE(プロトーン)レビュー~

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ロードバイクを最初に購入した時に一緒に買ったOGK KABUTOのMS-2というヘルメットを使うこと3年。トライアスロンやロードレース、トラック競技で使用してきましたが、そろそろ買い替え時ということで、今話題のロード用エアロヘルメットを春前から探していました。

そんな時に参考にしたのが海外のBikeRadarというエアロヘルメットの比較記事です。その中で上位だったヘルメットを比較して最終的に購入に至ったのが、イタリアのブランド、カスクのPROTONE(以下、プロトーン)というヘルメットです。BikeRadarの比較記事の解説はこちら。

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UCIワールドチームの中でもトップクラスのチームスカイとの共同開発で生まれたヘルメットで、通気性とエアロダイナミクスを重視して開発されたようです。

何より嬉しいのが2016年のグランツール、クラシックなどでチームスカイの選手が実際に使っているということですね。先日行われたツールドフランス第8ステージにて下りで怒涛の攻めを見せて話題になった、スカイのエース、クリス・フルームの頭上にあったのもこのプロトーンです。

チームスカイと同様にピナレロに乗る私にとって、ピナレロ×プロトーンはかなり気分の高まる組み合わせなので、プロトーンを買って大満足です。

有名選手・チームが使っているモデルという以外にも、3ヶ月実際にレースやロングライドで使って感じたプロトーンの効果と使用感をご紹介します。

カスク PROTONE(プロトーン)のレビュー

フィット感

日本人の頭の形は欧米人の頭の形と違うため、海外のヘルメットは頭に合わないという話を聞いて、最初はKABUTOのヘルメットを購入しましたが、カスクのヘルメットはどれも頭に合って、フィット感が素晴らしいと感じました。

特にKABUTOのヘルメットと比べると、頭の側面の部分もピッタリと私の頭に合う形に作られていて、長時間の使用でもKABUTO以上に違和感無く使うことができます。

重さ

私はパーツなどの重量にはこだわりませんが、頭にかぶるヘルメットなので、少し重さが気になっていました。

以前使ったKABUTOのMS2のLサイズよりもプロトーンのLサイズはカタログ比で35gほど重く、手にしてみると35g以上の重さに感じることがありますが、10時間近くのロングライドで使っても、首が通常よりも疲れるということはありません。

通気性

ベンチ穴が前面に大きく付いているおかげで、夏場のライドでも蒸れることなく快適に使うことができます。

ヒルクライムをしている場合はKABUTOよりも少し暑く感じましたが、汗を必要以上にかいたり我慢できないほどでは無いので許容範囲だと思います。

平地では夏場でも通気性が悪いと感じたことは一度もありません。時速25km以上を出していれば、十分な通気性を感じると思います。

作り・外見

イタリア製であごのストラップも皮で出来ているという、こだわりのプロトーン。

個人的には見た目がロード用ヘルメットの中ではかなり好きで気に入っています。特に側面からの見た目は一番のお気に入りで、ロードレース中には格好良く映っているんだろうなぁ、と自分でご満悦に浸っています。

残念な点はKASK、PROTONEとヘルメットに印字されている部分が、印字では無くステッカーになっていることです。ロード用ヘルメットとしては高価なほうなので、しっかりブランド名を印字してくれていれば、外観は満点だったのに残念です。

コストパフォーマンス

ネット通販でも3万円台後半とかなり値段の張るプロトーンで、スペシャライズドのイヴェードやボントレガーのバリスタよりも数千円から1万円以上の値段の開きがあります。

エアロ効果としての費用対効果がどの程度あるかは不明ですが、人があまりかぶっていないヘルメットを選びたい、見た目が気に入ったという理由以外で、純粋にエアロ効果を求めるなら値段的にイヴェードやバリスタで良いんでは、と思いました。

フィット感が良かったのと、見た目に惚れ込んでしまった私には満足行く買い物でしたが、それでもやっぱり値段は高いと思います。

ロード用エアロヘルメットとしてのスピードの体感効果

Team Sky Cyclist

プロトーンを使い始めて3ヶ月が経ち、ロングライドやクリテリウムで10回以上、ベロドームでのトラック競技で2回ほど使ってみました。

最初に使用したのは屋内のベロドロームで、風の影響が少ないためヘルメットやエアロ機材の感触を得るには最適な場所ですが、高速域では風切り音がいつもと違うとは感じましたが、スピードへの影響はそれほど感じられませんでした。

エアロヘルメットのスピードへの影響を測る上では以下のポイントがあると思います。

  • 集団内での空気抵抗の違い
  • 平地巡行30km~40km以上
  • 時速50km以上のスプリント時
  • 時速60km以上での下り

風切り音は確かに少し違いますが、それでも当日のコンディションや風、モチベーションに強く影響される私のようなアマチュアサイクリストでは、実走で各項目どれだけ違うということは体感できませんでしたし、ガーミンのデータだけでは判断できません。

何となくわずかに速いかも、という期待があるだけです。

スピードの体感ができるほどの影響は、ホビーサイクリストには感じられないんでは、というのが私の感想です。

まとめ

スピードアップに期待して購入してみたエアロヘルメットですが、やはりと言うか私にははっきりとした効果は感じられませんでした。

スペシャライズドの空洞実験で、ロードヘルメット(プリベイル)はエアロヘルメット(イヴェード)よりも40kmで40秒早かったという結果が出たように、1kmあたり約1秒程度の違いだけであれば、簡単に体感できません。

それでも、チームスカイが2016年シーズンも使っているロードヘルメットと同じものをかぶれると言う嬉しさ、フィット感、そして自分の好きな見た目のヘルメットを購入出来た、ということには大満足です。

効果は体感できなくても、実際はわずかにスピードアップしていると信じて、これからもプロトーンを使って行きたいと思います。

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