ロードバイク初心者の痛くならないサドル選びのための8つのポイント

初心者の方がロードバイクに乗って最初に出会う痛みはお尻の痛みではないでしょうか。スムーズなペダリングのためにパッドを薄く軽量化したロードバイクサドルは、スポーツバイクやママチャリのサドルよりも強い硬さを感じるはずです。

MTBのようなサスペンションも無い剛性の高いフレームを細く高い空気圧のタイヤで走ると路面からの突き上げも感じるので、サドルの硬さと相乗してイスに座るのも痛みを感じるの程のダメージをお尻に受けることも。

完成車に付いてきたサドルは乗る人の骨格や柔軟性、ポジションの特徴を考えずに選ばれているので、自分に合わない場合も多いと思います。

自転車のパーツ選びで最も困難と言われているのがサドル選び。骨格やポジショニングは十人十色のため、自分に本当に合ったサドルを見つけるまで数個~10個以上も購入する方もいるくらいです。

このページではあなたに合ったサドルを選ぶために必要な知識を、8つのポイントとしてご紹介します。痛みや違和感の無いサドル選びを目標に、あなたもサドル探しをしてみましょう。

買ったばかりの場合はまずは少し時間を置いて、慣れるか試してみましょう

あなたがサドルに座って痛みを感じるのは何キロ走った時ですが?

1時間以上乗って30~40km走って痛みを感じるならサドルやポジショニングの問題かもしれませんが、30分以内や10km以下のライドで痛みを感じる場合はロードバイクの乗り方が出来ていないからかもしれません。

自転車に乗るとき体重を支えているのはハンドル、ペダル、そしてサドルの3点です。体重をこれら3点にバランス良く分散することによって、サドル一点への体重の重さを分散させお尻への負担を軽減させることができます。

そしてキレイな円運動のペダリングが出来ている場合は、サドルへの体重負担がより少なくなるのでお尻が楽に感じるはずです。

買ったばかりだからと軽い前傾姿勢のセッティングでどっかりサドルに座っている場合は、まずは3点でバランスよく体重を支えることと理想的なペダリングを意識して乗ってみれば、違いを感じられるかもしれません。

この段階でパッド付きのパンツ、レーサーパンツと呼ばれるロードバイクウェアを購入してみると良いでしょう。

サドルを買う前にポジション調整を行ってみましょう

あなたのポジションはサドルが低すぎたり、ハンドルが遠すぎたりしていませんか?

サドル探しを始める前にポジション調整を行っておくと、それだけで痛みが改善されたり、サドルを購入した後にポジション調整を行ってもまた別の痛みが出てしまう場合があるので、まずは自分の乗り方に合った理想のポジション出しを行うべきだと思います。

具体的にはサドルの上下、前後、角度、ステムの長さやハンドルの高さ、角度を調整してみると良いでしょう。例えば、ハンドルが遠い場合はより前傾になるのでサドルの前部に座ってしまう場合がありますが、ステムを短くして適切なハンドル位置にすることでサドルに座る位置も改善され尿道の痛みが軽減されるなどのこともあります。

ある程度ポジションを改善することでお尻の痛みも少なくなる場合があるので、いきなりサドルを買う前にぜひ一度ポジションを見直してみましょう!

ポジション設定は自分で行うことも出来ますが、経験の無い場合や自分のフォームを見てくれる経験と知識のある人が周りにいない場合は購入したショップに相談したり、Y’sRoadのバイオレーサーなどフィッティングサービスを利用してみると良いでしょう。

レーサーパンツは試してみましたか?パッド付きパンツで痛みを改善

ツール・ド・フランスなどの自転車競技でプロサイクリストたちが履いているレーサーパンツ。股間部分にパッドが付いているため硬いサドルも痛みが少なく乗れてしまうこと、体にぴったりフィットするデザインのためペダリングで邪魔にならずに少ない空気抵抗で快適に走れます。

そんなレーサーパンツはお尻の痛みを改善するために欠かせないアイテムの1つだと思います。普通のジャージやズボンで走っている場合はぜひ購入してみましょう。

私はパールイズミの3D-Neoパッドという坐骨部分のパッドが厚く、サドルに接する体の各部位によってパッドの厚さが違うと言う立体的なパッドの付いたレーサーパンツを履いています。

履いたことが無いという方にはぜトライして欲しいレーサーパンツで、乗り心地やペダリングのしやすさが大きく変わると思います。それでも、あのピチピチ感が苦手という方はパールイズミから出ているようなパッド付きのインナーパンツが販売されていますので、パッド付きの下着を試してみると良いでしょう。

どこに痛みを感じるか細かく認識しましょう

サドル探しを始める前に必要なのはどんな痛みを感じているか細かく認識することです。それによって適切な解決策を得られたり、サドルを変えないでも痛みが軽減される場合があるからです。

サドルで感じる痛みは尿道(サドル前部)、坐骨(サドル後部)、そして擦れの3つが一般的です。

まず尿道に大きな痛みを感じる場合は、適切なサドルの位置に座っているか、ハンドルが近すぎたり遠すぎてフォームが崩れていないかなどをチェックしましょう。レーサーパンツを履いたり、サドルの前後位置を変えたり、サドルの角度を1~2度前傾させることで尿道の痛みは軽減できる可能性があります。

そして坐骨に痛みを感じる場合は、同じく適切なサドルの位置に座っているか、サドルの横幅が広すぎたり狭すぎないかなどをチェックしましょう。お尻のポジションやサドルの位置、骨盤幅に合ったサドルに乗ることで痛みが軽減される可能性があります。

最後に擦れがある場合です。ひどい人では擦り切れてしまって日常生活の座ると言う動作にも支障を来すことも。レーサーパンツを履いたり、それでも擦れがひどい場合はワセリンを塗るなどをしてみると良いでしょう。

ロードバイクに乗っているとどんなタイミングでどんな痛みを感じているか、それを細かく理解しておくとサドル探しもスムーズに進むと思います。

ここからはサドル探しに。あなたはフラット型?谷型?

ロードバイクにも慣れてフォームもペダリングも良くなり、ポジションも大分決まってきて、レーサーパンツを履いているのにまだ痛みがある、という場合はその痛みが感じなくなるようなサドルを探しを始めましょう。

しかしフォームや使用用途、骨格の形は千差万別のためサドル探しは容易ではありません。サドル探しでまず最初に戸惑うのは平らなタイプか、座面が湾曲しているタイプのほうが良いのかという悩みではないでしょうか。

ロードバイクのサドルはフラット型と谷型の2種類に大きく分けられています。フラット型は座面が平らになっているタイプのサドルで、シチュエーションによって細かくお尻を前後に移動して最適なポジションで走りたい方向けのタイプです。逆に谷型のサドルは座面が湾曲していて、サドルの後部の一箇所に坐骨を固定してペダリングをしたい人向きのタイプです。

自分はフラット型タイプだと思ったけど、使ってみたら谷型サドルのほうが意外と便利だった、ということもあります。

どちらのタイプが自分に適しているかは、使ってみないと分からないという部分もありますので、2タイプのサドルがあると頭に入れておきましょう。

穴あきサドルも候補の1つに

尿道に痛みや圧迫を感じる場合は穴あきサドルも候補の1つにすると良いと思います。

サドルの座面の中央部に穴を空けることによって血流と圧迫を良くして、それらの痛みが軽減する可能性が。

ただ人によって乗ってみると尿道の痛みは軽減されても、穴の両脇の部分により強い圧迫が発生するため、別の痛みが発生してしまうこともあります。

穴あきといっても縦長の大きな穴の空いているタイプから、サドルの先端が二股に分かれているタイプ、そして座面の中心部がわずかにへこんだり空いているタイプも。

レンタルなどでいくつか試して感触を確認してみると良いでしょう。

坐骨幅で選ぶ?柔軟性で選ぶ?

サドルにはスペシャライズドやボントレガーのように坐骨幅を計測した後に適正なサイズから選ぶタイプのサドルとフィジークのように柔軟性から選ぶタイプのサドルがあります。

坐骨幅から選ぶサドルはシンプルに坐骨幅を計測器で図った後に自分の坐骨幅に合ったサイズを選びます。このようなタイプのサドルは複数のサイズがあるのが特徴です。例えば、大柄な方で今まで完成車に付いてきたサドルの坐骨幅が狭かった場合はより坐骨部分が安定したサドルを選ぶことができ、擦れの軽減や安定したペダリングを実感することができます。

逆に柔軟性で選ぶフィジークのサドルはスパインコンセプトというものがあり、“脊椎の柔軟性と骨盤の角度が脚の回転に及ぼす影響”を科学的に検証して作られたサドルのようです。そのため坐骨幅ではなく柔軟性によってベース形状とサドル後部の横幅が異なる3タイプを展開しています。

骨盤幅か柔軟性か、それら両方を試して感触を確かめた後にサドルを購入してみることがおすすめです。

サドルレンタルやテストを行いましょう!

ロードバイクの専門店にはテストサドルを複数用意していて、レンタルできたりローラー台のバイクにサドルを付けて試すことができるお店がありますので、それらのサービスを積極的に利用してみましょう。

買って良くなかったでは理想のサドルが見つかるまで立て続けにサドルを複数購入することになりかねませんので、気になるサドルがテストできるならぜひ試してみましょう。

例えば、東京にお住いの方はY’sRoadはフィジークのテストサドルなどが複数用意されていて、一週間のレンタルが出来ます。そのため、自分のロードバイクにセットして普段と同じように乗ってみればサドルと自分の相性が分かります。

他にもアートスポーツでは自分のロードバイクをローラー台にセットしてくれて、テストサドルを自分のロードバイクと試すことが出来ます。複数試すことができるので、相性の悪いサドルがすぐにわかるメリットがあり、これは良いかもと思ったサドルは1週間レンタルで感触を試してみることができます。

フラット型や谷型、穴あき、坐骨幅、柔軟性などなど、専門店の店員さんに相談しながら一折り試してみると良いでしょう。

実際にレンタルした場合やサドルを購入した場合は細かな調整がとっても大切です。自分に合ったサドルでもわずかな角度のズレが大きな不快に感じる場合がありますので、1~2度の角度や1~2mmの位置のような細かな調整を行ってみましょう。

私がテストしたお店はこちら:
Y’sRoad 身分証明書のコピーを提示するだけで一週間無料でレンタルできる。
アートスポーツANNEX テストサドルをローラー台で試したり一週間無料でレンタルできる。身分証明書のコピーとレンタルサドル1つにつき預り金として2,000円が必要(返却時に返金)。
スペシャライズド東京 坐骨幅を計測した後、適当なサイズのサドルをローラー台で試すことができる。

まとめ

痛みを感じないロードバイクのサドル探しは簡単では無いと思いますが、一度自分に合うサドルを見つけられればロードバイクに乗ることがもっと楽しくなると思います。

ロードバイクに慣れてポジション設定ができても痛みが改善しない場合は迷わずロードバイク専門店に行って相談してみましょう。

私はスペシャライズドの骨盤幅で選ぶサドルが体に合ったので、完成車に付いていたselle ITALIAのサドルよりも痛みを感じずにライドできるようになりました。

サドルが体に合っているとロングライドなどがぐっと楽になるので、ぜひあなたも自分に合ったサドル探しをしてみることを強くおすすめします。

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