EMSを利用してロードバイクを海外に送る!ロードバイクの海外輸送ガイド

Canada Post delivery truck

トライアスロンやロードレースなどの海外遠征のために自転車を輸送したいけれど、荷物が多い、航空会社が輪行を受け付けていない、自転車の破損が怖いなどの理由で飛行機輪行はしたくない。または、海外生活や赴任に慣れてきたので日本で使っていた自転車を海外で使いたい、などなど。

日本から自転車を海外に送りたいと思うけど、どうすれば良いのか分からない。そのように悩んでいる方は少なからずいるんではないでしょうか?

2016年4月現在カナダに住む私も以前は同じ悩みを抱え、インターネットでその方法を探しても中々良い情報が見つからずに、どうしたら良いか悩む日々を送ったことがあります。

私の場合は2015年7月からカナダで生活することになり、引っ越し当初は現地で購入したロードバイクを使用していましたが、どうしても日本にあるピナレロをこちらで使いたいけれど、容易でシンプルな飛行機輪行を行うという選択肢はすでにカナダにいるため無い、という状況にありました。

その後リサーチを重ね、家族の協力を経て運送会社と日本郵便に問い合わせを行い、細かな条件を確認をした上で、EMSを使っての海外輸送が最も理想的で唯一の自転車を送る方法なんではないか、という結論に至りました。

今回はそんな私が、日本から外国(カナダ)にロードバイクをEMSを使って輸送した方法をご紹介します。

運送条件は今後変わってくると思いますので、ここにある内容を参考に海外へ自転車を運送する場合は自己責任でお願いします。

EMSの簡単な紹介

まずはEMSの簡単な紹介ですが、EMSは国際スピード郵便(Express Mail Service)という意味の郵送サービスで、世界120ヵ国へ荷物を送ることができます。

送り先への国へは大体いくらの送料が必要かは郵便局のこちらのページで調べることができ、集荷も行っていることから自宅で梱包した自転車を無料で集荷に来てくれるという容易さは、大きくて重い自転車用段ボールを送る側としては嬉しいところ。

STEP1:EMSの利用が可能か確認しよう

ここが最も重要なポイントですが、配送先の国にEMSで送れるかの確認が最初に必要です。世界120ヵ国に対応ということなので、渡航先のほとんどがカバーされていると思ってしまいますが、この点は注意が必要です。

その理由は、大きくなりがちな自転車専用の段ボール箱には制限サイズの3mを超えるものが多いからです。

制限サイズの見方に注意


Photo:EMSサービスのご案内

制限サイズは通常の宅急便で一般的な縦+横+奥行という形ではなく、最長辺+胴回りという形をEMSは採用しているので、この点は注意しましょう。詳しはこちら

アメリカを含む一部の国・地域の制限はサイズは2.75m

主要な渡航先の中では唯一アメリカの制限サイズが3mではなく2.75mとわずかに小さめ。国・地域ごとの制限サイズの一覧はこちら

エイカーのバイクポーターPROという小型の段ボール箱は通常の制限サイズぴったりの3m。そのため、アメリカのようにサイズ制限が2.75m以内の国には送ることができません。

取扱国の国によって細かく制限が細かく異なる

最長辺の長さが1.5m以内、そしてそれと胴回りの長さを足した合計が3m以内であれば通常は配送が可能なようですが、国によって最長辺の長さや胴回りの長さの制限は細かく異なるようです。

そのため、段ボール箱の購入前に郵便局へ必ず問い合わせましょう。

最悪、段ボール箱を購入し、梱包が終わった後に制限オーバーですと断られてしまうことがありますので、この点は忘れずに。

重量制限はそこまで気にしないでもOK

制限重量の30kgはスポーツバイクの場合はオーバーすることは無いと思いますので、あまり神経質になる必要はないでしょう。ロードバイクの場合は15kg以内に収まることが多いと思います。

STEP2:自転車梱包用の段ボール箱を購入する


(私が実際に使用したバイクポーターPROです)

EMSの取り扱いと制限サイズを確認した後は梱包用の段ボール箱を購入しましょう!

どの段ボール箱にしようか私はいくつか検討しましたが、一番理想的だと思ったのはエイカーのバイクポーターPROの小型サイズです。

外寸は幅106cm、高さ74cm、奥行23cmでEMS既定の制限、最長辺+胴回りがぴったり3mという、EMS用に作られたんではと思ってしまうほどのジャストサイズの段ボール箱です。

バイクポーターPRO輸送や飛行機輪行にも人気の箱で、値段も一万円前後と低価格ながら梱包をしっかりすればフレームやホイールへのダメージを十分抑えられると思います。

トライアスロンの大会で長崎と北海道に行った時には、宿泊施設で多くこの箱を見ました。


Photo:ワールドサイクル

小型サイズの場合は小さなフレームサイズでも写真のようにハンドルとサドル、ペダルの取り外しが必須になると思います。

それほど難しい作業ではなく、必要になるのはアーレンキーとペダルレンチ(ペダルによっては不要)だけです。やり方はYoutubeなどでご確認を。

輪行バッグ、ハードケースはサイズオーバー

シーコンのエアロコンフォートプラスやイーボックのトラベルバッグ、TNIのバイクハードケースなどの人気の輪行バッグやハードケースは最長辺+胴回りが3mを超えてしまうので、エイカーのような小型の段ボール箱が必要です。

STEP3:EMSに集荷に来てもらう

段ボール箱にロードバイクを丁寧に梱包した後は、EMSに連絡して集荷に来てもらいましょう。集荷の申し込みはこちらのページ

集荷、発送が終わればあとは外国で受け取るだけです。ここまでお疲れ様でした。

参考までに:ここまでに掛かった料金合計

私がEMSを使ってカナダにロードバイクを送った金額の合計は28,176円です。内訳はこちら。

  • バイクポーターPRO(小型):10,476円(送料込み)
  • EMS送料:17,700円

梱包後の段ボール箱の重量は12kgをわずかに超えたために13kg以下に該当してこの料金になりました。

洋服や日用品などを含めて送ったのでこの重さになってしまいましたが、アルミフレームや空気入れを同梱して送った場合も13kg前後になりそうな印象です。

ガムテープやフレームの保護に使ったビニールシート、緩衝材などの細かな物の値段を含めれば上記の合計額にプラス1,000円と言った感じになると思います。

外国から日本に送る場合の注意点

海外から日本に運送する場合の注意点としては、日本と同じ値段・条件で送れない場合がほとんどということです。

国際郵便は行っているもののEMSという名称の郵便サービスの取り扱いは無いという場合もあり、カナダの場合はXpresspostという名称の国際郵便サービスがそれにあたります。

例えば、Xpresspostを利用した場合の運送料は500カナダドル以上が掛かり、通常の国際郵便サービスを利用しても300カナダドルが掛かります。2016年4月25日現在のカナダドルのレートは約88円です。

何度か旅行に行ったことがあるニュージーランドからの料金を調べてみましたが、約245ニュージーランドドル(約18,600円)が掛かります。現在のレートは約76円と日本からのEMSを使った料金と比べても、そこまで大きな違いはありません。

(いずれも重さ12.5kg、大きさはエイカーの箱、そして補償額は30万円に設定)

このように、国によっては日本に自転車を運送する値段は様々ですので、帰りは飛行機輪行を行うか、渡航先から日本に送る場合の制限や料金などを事前に調べておくことをお勧めします。

まとめ

今回日本から外国にEMSを使ってロードバイクを送る方法をご紹介しました。

こう書いてみるとシンプルに思えますが、ここまで辿り着くのに結構な時間が掛かりました。この情報が日本から自転車を送りたいと思っている人にとって役立てば嬉しいです。

そして、しつこいようですが送り先の国によって制限サイズ・重量などは細かく異なり、日本に送り返す場合の条件も違います。

日本郵便への問い合わせと、可能であれば現地の郵便局へ問い合わせをしたり、ウェブ上で条件を確認するなど、事前の準備をしっかりすることが大切です。

ぜひあなたも日本から自転車を送って、海外でも自転車ライフを楽しみましょう。

コメント