チューブレス対応ホイールを買う前に要チェック!チューブレスタイヤで感じた7つのデメリット

2014年夏、今は開催が終わってしまったアイアンマン・ジャパン北海道に向けてバイクの練習に励んでいた頃、ギアカセットの掃除をしようと堅く閉まったロックリングを思いっきり工具を使って外したところ、フリーハブが損傷。完成車についてきたシマノのWH-R501のリアホイールが動かなくなってしまいました。

WH-R501は前後で価格は1万円前後と安価なホイールセットのため、フリーハブの交換にはパーツや工賃だけでも数千円する可能性があるため、いっそのこと新しいホイールを買ってしまえと思い、購入したのがWH-6800の前後セット。

値段は3万円台と高価なホイールではありませんが、今まで使ったことのないチューブレスタイヤ対応ということで好奇心に駆られ購入に。

事前のネットの調査ではタイヤがはめづらいなどのレビューが多くありましたが、転がり抵抗が低く耐パンク性に優れ、なおかつパンク時の空気抜けが遅いなどなど、大きな魅力を感じて選択。

その日以降、2年弱IRCのフォーミュラープロ・チューブレスを使い続けて感じたデメリットをまとめてみました。

1:タイヤをホイールにはめるのが大変

初めてチューブレスタイヤをホイールにはめた時は一本をはめるのに15分以上の大苦戦。チューブレス専用のタイヤレバーを使って前後のタイヤと格闘すること30分以上、ビードを若干傷つけつつも何とかはまりました。

手軽にはめられるクリンチャータイヤとの違いに驚き、すでにこの時点で買って良かったのか感が出てきました。

チュートリアル動画を参考に何度かパンク修理、タイヤの買い替えをした際は少しずつ慣れてきて今ではタイヤレバー無しで石鹸水だけではめられるまでになりました。

それでもタイヤをはめるのにはクリンチャーよりも時間が掛かり、出かけ先のパンクはかなり苦労します。そして握力を要する作業だということも難点です。

2:チューブが無くなってもタイヤ自体はそんなに軽くはならない

何十グラムを体感できるほどのサイクリストではありませんが、それでも自分の自転車が少しでも軽くなるのは嬉しいこと。

チューブレスタイヤを購入する前はチューブの重さ分軽くなると楽しみにしていましたが、実際はチューブレスタイヤはクリンチャータイヤよりも重いため大きな違いはありません。

私が使っていたIRCのフォーミュラープロ・チューブレスは23cのカタログ掲載の重さが255g、それに対してチューブレス化前に使用していたパナレーサーのRACE A Evo2の23cはカタログでは210gとチューブレスタイヤはクリンチャータイヤよりも重いのが一般的です。

それでもチューブやリムテープを必要とするクリンチャータイヤのほうが重くはなり、私の場合はカタログ比で40gほど軽くなりましたが、丸々チューブとリムテープ分が軽くなるわけでは無いのが残念です。

3:タイヤが高い

チューブレスタイヤは総じてクリンチャータイヤよりも値段が高いという特徴が。同じパナレーサーでもRACE A Evo2は4000円前後、チューブレスは6000円前後と1.5倍の差があります。

パンク時にはチューブに穴が開いてパンクすることが多いクリンチャータイヤに比べてタイヤ自体に小さな穴が開くチューブレスタイヤは何度かパンク修理を行うとタイヤとビードがダメージを受けたりする関係でスローパンクなどの原因になり、買い替えをしたほうが良いように感じてきます。

そのため、クリンチャー以上の頻度でタイヤの買い替えを行うため、私の場合は金銭面でのデメリットになっています。

チューブラーと比べるとまだ格段に経済的だとは思います。

4:そこそこパンクする

Flat tire

なぜか荒川のサイクリングロードで100㎞走ることに一回はパンクしていた時期があり、その頃に耐パンク性に優れていると評判のチューブレスタイヤに興味を持ち始めました。

チューブレスタイヤ購入後の最初のライドですぐにパンク。オリンピックディスタンスのトライアスロンに向けた45㎞のTT練習をするはずが、わずか10㎞以内ですぐにパンク。

その後も箱根のつづら折りを上ろうと遠出した際のライドでは走り始めて3㎞以内にパンクするなどパンク運の悪さはチューブレスタイヤ装着時でも変わらずと言った感じです。

全体的に耐パンク性能は上がっているんでしょうが、私の場合は劇的な変化があったわけではなく、パンクする時はパンクするといった感じです。

5:出先のパンク修理が大変

チューブレスタイヤの場合、出先でのパンク修理はクリンチャー以上の時間と労力を要します。

修理方法にはタイヤに出来た穴を専用のパッチでふさぐか、クリンチャーと同様に新しいチューブを入れるかの2種類のパターンがあります。

パッチを使う方法の特徴

パッチを使う方法のメリットは一旦穴を塞いでスローパンクをしないことが確認できたらそのまま使い続けられることです。

デメリットは小型の携帯ポンプではポンプの力が足りずに空気が全く入らないこと。そのため、CO2ボンベで一気に空気を入れる方法を取ることになりますが、出先のため石鹸水を用意できないことからビードからの空気漏れを起こす可能性もあるため、最悪CO2ボンベを無駄にした後にチューブを入れるという大きな手間が。

チューブを使う方法の特徴

チューブを入れる方法のメリットは手早く無難にパンク修理ができることです。

ビードを傷つけないようにタイヤを外し、そしてチューブがリムとタイヤに挟まれないように上手に入れるのはクリンチャーホイールよりも楽ではありませんが、それでもパッチを使う方法よりも無難に修理ができると思います。

デメリットは帰宅後のパッチ修復、またはタイヤ交換作業です。大きなダメージが無い場合はパッチを穴に貼って塞ぐだけになりますが、それでも出先で入れたチューブを抜いて穴を塞いで石鹸水を塗って空気を入れるというクリンチャータイヤでは考えられないような手間が。

チューブを入れたまま走ってはチューブレスタイヤの意味がないため、欠かせない帰宅後の作業となります。

6:スローパンクする

ここまでスローパンクという言葉を使いましたが、スローパンクとはチューブレスタイヤ独特の物で、リムとタイヤのビード部分にわずかな隙間があることから空気漏れが起きる現象です。

スローパンクと言われるように空気はすぐには抜けませんが、走った3日後にはタイヤがペタンコになっていることも。どの期間で空気が抜けるかはそのタイヤやホイールの状態やリム自体の精度によりますが、1日で完全に抜けてしまう場合もあります。

200km以上のロングライド時には心配の種になりますね。

対策としてはタイヤレバーを使わずになるべくビードを傷つけず手ではめる、石鹸水を使う、私は使ったことはありませんがシーラントを入れるといった方法があります。

7:2WAYでもクリンチャーは使いづらい

私が購入したShimanoのWH-6800は2WAYホイール。文字通りチューブレスタイヤと、専用のバルブを外せばリムテープ無しでクリンチャータイヤの両方を使用できる優れもの。

という話だったんですが、クリンチャータイヤと2WAYホイールの相性は非常に悪いです。

クリンチャーホイールと異なりリムの底にチューブレスタイヤのビードを引っ掛ける段差がある作りのため、構造上ものすごくクリンチャータイヤと特にチューブがはめづらいです。

2WAYホイールはあくまでもチューブレス専用ホイールでクリンチャーも使えますよと言った感じで、クリンチャーメインで使用するなら絶対におすすめ出来ない作りになっています。

この構造のために出先のパンク時にチューブを入れるのも苦労します。

まとめ

ここまで私が実際にチューブレスタイヤを使って感じたデメリットをまとめてみました。個人的にこの中でも大きなデメリットはクリンチャーが使いづらいことと、スローパンクすることでしょうか。

逆にチューブレスタイヤの気に入った点はどうでもいいことですが、転がり性能や空気圧を下げれるといったことではなく、走行中に聞こえるタイヤからの音です。

おそらくチューブが無いために独特の転がり音がして、個人的には気分を盛り上げてくれます。

それでも、次回のホイール購入時にはクリンチャー専用ホイールにしたいと思っています。

一度は使ってみたいチューブレスタイヤも、購入前にメリットだけではないことを知ってもらえればと思います。

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